住まいに使われる木材とその特長
杉(スギ)  すぎ科

杉は日本を代表する常緑針葉樹の一種で,ほぼ全国にわたって生育しています。建築材としては柱,桁,下地材,造作材,内外装材などに使用されています。
千葉県内では『山武杉』が有名です.また,清澄山系から計画的に伐採されている東京大学演習林の杉は,吉野杉,天竜杉にも匹敵するといわれるほどの上質の杉です。


桧(ヒノキ)  ひのき科

桧は常緑針葉樹の一種で,杉に次いで造林面積が広く,建築材としては土台,柱,造作材,建具材などに使用されています.また,高級材として古くから神社,仏閣に多く使用されてきました。
桧のもつ特有の香りには鎮静作用があり,精神を安定させてくれる木として人々に愛されています。


松(マツ)  まつ科

一口に松といっても数種類あります。なかでも黒松と赤松が最も身近です。建築材としては,主として桁や梁などに利用されています。
特に,千葉県内の入母屋造りと呼ばれる伝統的な和風建築には欠かすことのできない木材です。
近年は松くい虫の被害にあい,県外からの松が多く使用されています。


欅(ケヤキ)  にれ科

欅は落葉広葉樹に属し,よく防風林として農家や屋敷の北側に植えられています。針葉樹と違い,成木になるまでに250〜300年かかり,材は美しい木目が現れるので銘木として珍重されます。桧と同様に主に神社仏閣に使用されてきました。
一般住宅では,柱,床の間,神棚板,式台なだに利用されています。